私達は安全に任務を遂行するため、緊急走行中であっても「かもしれない運転」を心がけており、周囲の一般車両等へ、できるだけ早く消防車両の接近を認知してもらうことを意識しています。
これまで交差点を走行する際には、モーターサイレン及び車両マイクを併用して、消防車両の接近を周知していましたが、気づいてもらえないことも多々あり、対策を検討していたところ光と音で周囲に注意喚起できるパトリンクを知りました。
パトリンクの機能である流れるウィンカーのような点滅パターンは、昼夜を問わず周囲への視認性や警告性も十分であると認識しており、非常に有効だと実感しています。
現在、熊本市では緊急出動の際にマスクを着用して出動するケースが増えました。マスク着用状態でのマイク拡声は聞き取りづらいという課題も出てきましたが、サイレンアンプの音声機能を活用することで、市民の皆様により聞き取りやすいように改善できました。
ここ数年、消防車はハイルーフでの仕様が主流になってきています。パトリンクは車両全体で変化させる事が最も効果的だと考えていますので、ビルトインタイプでもパトリンクができるような製品の開発を期待しています。