s_ah01a 総合カタログ2018_2
10/278

各種用語・規格解説INTERNATIONAL STANDARD CEI / IEC 529電源には交流(AC:Alternating Current)電源と直流(DC:Direct Current)電源があります。交流電源は、家庭や工場などの商用電源や自家発電設備などから供給されます。直流電源は、自動車のバッテリーや乾電池、直流安定化電源などがあります。直流電源は、プラス(+)とマイナス(ー)の電極があり、極性を間違えると動作不良や故障の原因になることがあります。電源の供給電圧に対応した当社製品を選定し、製品の仕様書や取扱説明書に記載している電圧許容範囲、消費電流、突入電流に対して十分に余裕のある電源をご使用ください。なお、UL規格認定製品においては法規制への対応のために、特定の電源(CLASS2電源など)の使用が必要な製品もあります。詳しくは各製品の取扱説明書をご参照ください。■ 電源ヒューズは、定格電流以上の電流が流れるとヒューズ内部が溶断することで回路を遮断し、製品や周辺装置を保護するためのものです。当社製品の故障で大きな電流が流れたときに、周辺機器(電源など)を保護するため、必ずヒューズを取付けされることをお勧めします。電源起動時に大きな突入電流が発生する製品には耐ラッシュ型ヒューズ(タイムラグヒューズ)の使用を指定している製品もあります。各製品の取扱説明書で指定されている仕様や定格のヒューズをご使用ください。■ ヒューズ外部接点とは、製品を外部から電極同士の接触により電気回路に電流を流すための部品のことであり、金属と金属の接触により開閉する有接点タイプと金属の接触がなく、半導体によって開閉する無接点タイプの2種類があります。有接点スイッチには、押しボタンスイッチやスライドスイッチ、トグルスイッチなどがあります。 無接点スイッチには、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)のトランジスタ出力などがあります。トランジスタで制御することで、スイッチのレスポンスが早く、長寿命でしかもコンパクトに収めることができます。PLCのオープンコレクタ出力ユニットなどで使用するトランジスタには、NPN型とPNP型があります。NPN型トランジスタはスイッチがONすると、コレクタからエミッタ側に電流が流れます。(シンクタイプと呼ばれます。)PNP型トランジスタはスイッチがONすると、エミッタからコレクタ側に電流が流れます。(ソースタイプと呼ばれます。)接続にあたっては当社製品の取扱説明書に記載の推奨接点容量、電源極性に基づいてPLC出力ユニットなどをご選択ください。トランジスタはOFF時にも微少に電流が流れる漏れ電流があります。積層信号灯などは、この漏れ電流が規定範囲内にあることをご確認ください。誤動作の原因となります。NPN型トランジスタとPNP型トランジスタは右図の記号で表しております。■ 外部接点電気機器は電源を投入する時に、定格電流値を超えた大きな電流が流れることがあり、この電流を突入電流(Inrush Current)と呼びます。突入電流を発生する原因として、当社製品では主に、トランス(変圧器)、コンデンサ、白熱電球などがあります。突入電流はヒューズの溶断や外部接点、電源などの故障の原因になります。各製品の取扱説明書や仕様書に記載の突入電流値、突入電流時間を参照のうえ、ヒューズや外部接点、電源などをご選定ください。■ 突入電流《突入電流波形》電流値定格電流突入電流時間突入電流時間〔記号〕交流電源直流電源-+〔記号〕ヒューズヒューズ〔記号〕スイッチ《NPN型トランジスタ》NPN型コレクタエミッタベース電流の流れる方向PNP型《PNP型トランジスタ》電流の流れる方向コレクタエミッタベース9

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る